欧州文化物語 ~シュテファン・ツバイク『昨日の世界』~
ウイーンのユダヤ系作家シュテファン・ツバイクは「20世紀冒頭の10年を生きた私は、あの時ほど旧大陸を愛し、欧州統一を希望し、人類の将来を信じた事はなかった」と『昨日の世界』で書いた。だが二度の大戦が迫るのを見た。今、西欧の新聞は現在の緊張を当時と対比して論ずる人が増えた。講座ではツバイクの回想録を講師がドイツ語から訳し、彼と同時代の文学、音楽、絵画を広い視野で解説する。DVDを使ってオペラや演劇も見せたい。
【日程・内容】 *カリキュラムが変更になる場合があります。予めご了承ください
10月11日=初めての方に「これまでのまとめ」及び:第一次大戦勃発で「独仏英愛国熱中症と人類愛の相克」が普遍の教養人ツバイクを苦しめた。冷たい空気の中で友人ロマン・ロランとヨーロッパ平和の活動を始めた。ウイーンの画家チェシュカを紹介
11月8日=ツバイクはナショナリズム勃興期になった1920年代、人の心の底に眠る非合理(フロイト)と原初的な暴力衝動の謎に文筆で挑む。ハプスブルグ音楽家スメタナ(生誕二百周年)にも欧州が共有する芸術の立場から光を充てる。
12月13日=ツバイクは平和主義をオペラ作品にするため、『口数の少ない女』を経てリヒャルト・シュトラウスと『平和の日』を共同制作する(ナチスの圧迫で作詞者にヨゼフ・グレゴールの名を借りた)。
1月10日=『昨日の世界』前回までを説明。右肩上がりで進歩するはずの世界があれよあれよと崩壊した。フランスでもオーストリアでも昨日の国際協力論が今日はナショナリズムに変わり隣国を文化的に否定した。ヨーロッパ普遍の教養社会だったが対立分裂した。全体主義誕生前の豊かな欧州文化。ウイーンやプラハやブタペストのカフェー文化、ツバイクと作曲家・Rシュトラウスの交流
2月14日=尖鋭化した対立と第一次大戦前半の空気。皇帝の姫マリー・バレリとブルックナー
3月14日=大戦の終了と後始末の失敗。大戦間の繫栄とデカダンな欧州文化。リヒテンシュタイン公爵家とウイーン世紀末の絵画音楽
- 六甲道KCC
- 文学・歴史・教養
- 金(第2)
- 13:30~15:00
- 一日講習会・体験講座
講 師 |
元駐オーストリア大使 田中 映男 |
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曜 日 | 金(第2) |
時 間 | 13:30~15:00 |
開講月 | 毎月入会できます |
受講料 | 3ヵ月7,260円 |
教材費 | 資料代1回100円 |
受講会場 | 六甲道KCC |
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体験できます!
- 曜日・時間金(第2) 13:30~15:00
- 参加費2,420円
- 教材費無料
- 内容資料代100円別途要